杉並区行政評価を認識・構造化AIで支援
出典: https://www.fujifilm.com/fb/ja/news/15350
認識・構造化AI技術が形式の異なる行政評価関連文書を施策単位で整理し、行政評価AIエージェントが内部データと公開データを横断分析して評価文案を提案する。職員はkintone上で文案を確認・修正し、情報整理・分析の効率化や評価内容のばらつき抑制につながる可能性が示された。
背景
行政評価業務では、防災、子育て、福祉など幅広い分野の施策・事業について、目的、成果、課題、今後の方針を整理・分析し、評価結果を施策の見直しや予算配分に活用する。各施策・事業に関する文書は構成や記載形式が多様で、内容の確認・整理に時間を要する。杉並区でも、評価の観点や評価文の記載内容に職員間のばらつきが見られた。
要望・目的
杉並区の行政評価業務を対象に、複数の非定型文書を活用した業務支援の有効性を検証した。対象には事業計画、実績データ、過去の評価結果、他自治体が公表する行政評価関連文書を用いた。情報の収集、整理、分析、評価文案の作成支援を行政評価業務に活用できるかを確認する実証実験として実施された。
実装・実施内容
富士フイルムビジネスイノベーション、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン、杉並区が共同で実証実験を行った。職員が行政評価アプリに評価文を入力し、AIが入力内容を基に内部データと公開データを横断分析して評価文案を提案する。職員は提案結果も踏まえ、kintone上で内容を確認・修正できる環境を構築した。
AIサービス・システム
「認識・構造化」AI技術は、形式の異なる行政評価関連文書を施策単位で分解・整理し、共通のデータ構造へ変換する。生成AIの行政評価AIエージェントは、構造化された情報と職員の入力内容を整理・分析し、評価文案を提案する。kintoneは、職員の入力とAIの提案文案を比較し、確認・修正する画面として使われた。
結果・効果
施策・事業単位で情報を構造化し、過去の評価結果や他自治体の行政評価関連文書を横断的に比較・分析できることを確認した。情報整理・分析の効率化、評価内容のばらつき抑制、多角的な評価への活用につながる可能性が示された。当社試算によるシミュレーションでは、従来手法と比べて情報整理・分析に要する時間を削減できる可能性も示された。